大切な人を亡くして初めて迎えるお盆。
忌明けが済み、少し落ち着いたと思ったら新盆や1周忌の事が気になってきますね。
法要の準備や段取りもしなきゃだし、用意するものもアレコレあって気持ちも焦るものです。
節目節目で亡くなった人を偲ぶ為の行事が煩わしいものにならないように...
今回は新盆に用意する提灯についてお話させていただきますね。
新盆の提灯はいつごろまでに用意をするのかベストなのか?
用意する提灯は2種類? それぞれ時期も違いますよー!って事。
自分で用意するものなのか?
誰かからいただくべきものなのか?
誰かからいただくにしても、貰えるのか貰えないのか早めに知りたい!!という
ちょっとモヤっとするお悩みへのテクニックとアドバイス。
頂いた場合、お返しはどうしたらいいの?
なんて辺りを詳しくお伝えしていきます。
▼トピック▼
新盆の提灯はいつまでに用意するのがいいの?
新盆の提灯は地域にもよりますが、玄関先に下げる白提灯と仏間に飾る絵柄や家紋の入った提灯を用意するのが一般的です。
【番外編】ちょびっとダークに語ってみた
盆提灯は一対って、なんでいわれてるの?『一般的には』を覆す話
白提灯は新盆の時だけ飾るものです
白提灯は、初めてのお盆で故人が返ってくるのに家を間違えないように主に玄関などにに下げるタイプ。
こんな感じのものですね。
こちらは、お盆の入りまでに用意すれば大丈夫なので、こちらはあまり慌てなくても良いですね!
そして、この白提灯は新盆の時だけ飾るものです。
柄の入ったお仏壇や盆棚のそばに置くものは毎年飾ります
絵柄や家紋の入った提灯は、祭壇または、盆だな、仏壇(地域によって変わります)の脇に置きます。
こんなタイプ
こちらは、目印の意味合いも含めながらですが帰ってきたご先祖様をおもてなしする意味合いもありますので少々華やかな柄が入っていて
流行りもありますが、自分の家の家紋を入れたりもします。
この、柄入りの提灯は新盆法要を行う時までに用意するのが一般的。
2章で詳しく触れますが、もし自宅で用意したものではない場合
頂いた場合ですね
いただいた提灯を、お披露目する機会が新盆法要になるので少々忙しいですが、白提灯よりも手配を少し早めにしてください。
白提灯よりも、納期に時間がかかりますので少なくとも、新盆法要の2~3週間前までに。
特に、家紋を入れたい場合は受注してから家紋入れの作業をしますのでご注意くださいね。
この家の中に飾る絵柄入りの盆提灯は、毎年お盆が来るたびにご先祖様のおもてなしの為に毎年飾ります。
盆提灯は誰が買うの?
盆提灯を贈る側として多い悩み事はこちらから
新盆の提灯は何個贈る?いつ贈る?そんな決まり事より大切な事って?
盆提灯は親戚が用意して、新盆の家に贈るもの...なんて話をよく耳にします。
一昔前までは親戚それぞれが提灯を用意してくれるもんだから新盆の家には何対もの提灯が届くなんて光景が一般的でした。
ただ、今は住宅事情や、言い方は悪いですが合理的に考えてもそんな何対もの提灯をいただいても...
という所が本音。
それは、皆思っていることなので親戚で相談して少々お値段の張る提灯を一式合同で贈る。
または、『御提灯代』としてお金でいただいて新盆のお家で金額に見合う気に行った提灯を一式購入するというパターンがほとんどです。
ここで、なかなか難しい点が...
親戚の方々から早めに
『お提灯はどうする?』とか
『お提灯を贈りたいんだけど』
と言ってきてくれればいいんですけど、なかなか言ってきてくれない場合。
気ごころの知れた間柄で何でも気遣いなく言ったり聞いたりできる相手なら
『提灯用意したいんだけど、くれる気ある?』
なんてザックバランに聞いたりもできますが笑
なかなか出来ない場合...
新盆法要の案内状を使って、盆提灯のお伺いをたてる方法をご紹介
だいたい、新盆法要を行う時期はお盆月の前の月の半ば過ぎ~お盆の入り前までに行う事が多いです。
新盆の段取り何からすればいいのかは
を参考にしてくださいね。
↑でも詳しくお話していますが、新盆法要の案内状をひと月ほど前にお出しします。
その案内状の中に、『尚、』という追伸のような形で
『尚、新盆提灯は施主で準備をさせていただきます。
多方面の方々のお心遣いに感謝と共に御礼申し上げます。』
と先手を打ってしまう方法。
さすがに、『だから盆提灯代持ってきてね~♪』
とは書けませんので、お提灯代を必ず持ってきてくれるとは限りませんが
案内状をお読みになった所で、先方から
『用意しようと思ってたのに、じゃあどうする?』
『じゃ、法要の時に一緒にお提灯代として持って行かせてね』
『もう一組用意しようか?』
というようなアクションがあるかと思います。
その時に、施主側の希望を失礼のないようにお伝えするとスマートにかつ合理的に事が進みます。
この場合、案内を出してからリアクションがなかったとしたら自分でひとまず用意して≪盆提灯は人から貰うもの≫という固定観念は持たない方が気持ちが楽です。
行事ごとは何でもそうですが、決してこうでなければならないという決まりがあるわけではなく昔からの風習で何となくそうなっているというだけで、それが絶対というわけでもありません。
大切にしたい風習や残していきたい決まり事は多々ありますが、時代やライフスタイルと共に変わっていくもの変わらざる負えないものもあります。
ですので盆提灯も、例え御提灯代をどなたからも貰えなかったとしても、自分が気に入った我が家に合ったものを用意して帰ってくるご先祖様をお迎えする事を大切に思ってくださいね。
そんなとこを書いた記事が
誰かに貰えればいいな♪と思っていた友人にしたアドバイス等をお話しています。
親戚ってアバウトすぎちゃってどこまでが親戚で?提灯を用意する親戚ってどの範囲まで?
一族によっての関係性やお付き合い度合いでも変わってくるところですが
施主(喪主)の兄弟や、その嫁ぎ先・配偶者のご実家、ご存命だとしたら故人の兄弟もしくは、その子供達...が範囲といえば範囲になるでしょう。
あくまでも一般的なお話になりますので、その家その家での親戚付き合い加減や、それまでの関わり方で当てはめてみてください。
地域性や、親族ルールなどで『それは違うでしょ!!』なんてトラブルになったりもしがちな冠婚葬祭事。
親戚の年長者などに上手に探りを入れたりする事も視野に入れてみてくださいね。
新盆提灯をいただいたらお返しはどうしたらいい?
新盆提灯、または提灯代として現金をいただいた場合のお返しは基本的に不要と言われています。
提灯に関しては、お互い様という形で済ませている事がほとんどです。
新盆法要を行う場合、提灯をいただくであろう親戚の人たちは法要にお呼びして会食でおもてなしをして法要に対してのお香典の返礼品をお付けします。
そして、法要当日にいただいた提灯を祭壇等の脇に飾ってお披露目をして御礼を申し上げれば、それで良しとされています。
もし、何らかの事情で法要にお呼びできなかった、都合で出席できなかった方には、法要当日の提灯も一緒に写った集合写真などを添えてお礼状を送るとお互い気持ちが良いですね!
また、お会いしたいと思っておりますので是非お寄りください。と一言添えて...^^
ただ、これも一般的に言われているものですので…
やはり、地域ルール・親戚ルールのご確認をお願い致しますね。
新盆提灯の用意はいつまでに?誰が買う?お返しは必要?のまとめ
さて、ざっくりまとめてしまうと...
●玄関先に吊るす『白提灯』は盆の入りまでに。(地域によっては無い所も)
●柄入りの祭壇脇に飾る提灯は、新盆法要までに。
●新盆提灯は親戚の方たちから、お声がかかればありがたくいただく
もし、お声がなかなかかからなかった場合は案内状のテクニックを使い気持ちも臨機応変に!
提灯をいただいた場合は基本お返しは不要。
場合によっては心を入れた(3章参照)お礼状を。
というお話をさせていただきました(^^
お盆が近づいて何だか慌ただしくて、でもどうしたらいいのかちょっと困っている施主さんの『そっか!』の一つになったら嬉しいです。
盆提灯を贈る側の悩み事は
新盆の提灯は何個贈る?いつ贈る?そんな決まり事より大切な事って?
もし、まだ今年は新盆じゃなかった!!ってときは
お盆にふと感傷的になって思った事。
おひとりさまのお盆に終活を考え始めてしまった...不安のもって行き場所が見えてきた
おひとりさまだけじゃない人の死後の大変な事は
おひとりさまはお葬式やお墓より死後のその後の後が大切だったって話